風の老人ホーム『ごんの里』は土壁で造ります

昨年の暮れ、
上棟をお祝いしてお施主様主催の餅投げが行われました。

昔は当たり前にあった餅投げですが、
現代の上棟で餅投げを行うケースは本当に少なくなりました。

昔ながらの慣習は、本来であれば、その意味を重んじ
後世に伝えていくべきですが、便利で早い現代の流れのなか
消えゆくことは残念でなりません。






清々しい冬空の下、たくさんのお餅が投げられました、
御近所のみなさん、ご友人のみなさん、関係者さん・・・、
多くの皆様にお集まりいただき、盛大な餅投げでした。









お正月過ぎ、いよいよ、エツロかきが始まりました。

エツロとは竹を縦に引き割った材料を縦横に組み、
ワラ縄で結わえつけた壁の芯になるものです。
姫路城の大改修工事では、
660年前の土壁の中から当時のエツロ組みが出てきましたが、
長い年月を経てなお変質せず、お城の壁を守り続けていました。
自然の素材の力強さは、人間が作り出してきたその材料の
いかなるものと比べても、引けを取りません。
職人の熟練の技と自然素材で、そこに住まうみなさんが
健康で安心して過ごすことができる家ができあがるのです。


エツロの竹↓
この量の何十倍もの竹を組んでいきます。



エツロを組み始めました。



左官屋さん、エツロを組んでいます。



この二人の職人さんだけで、全長50メートル、高さ8メートルもの
建物のエツロを組み上げます。

現在はエツロ組みが終わって、土壁をつける準備をしています。



屋根の工事が始まりました、いぶしの瓦を葺きます。
長い間変質せず、この建物を守ります。

いぶし瓦は、一気に高温で焼く焼き物の瓦と違い、長い時間をかけ
煙でいぶして焼き上げる為、強く変質しにくいのが特徴です。




屋根職人さんが一枚一枚、並べていきます。
軒先は一文字瓦で施工され、すっきりとした佇まいです。



屋根とエツロの工事が進み家の外観がわかるようになりました。







竹を結わえるワラ縄です。
竹と同じくこの量の何十倍もの縄を編みます。

職人さんの手は、いつも傷だらけですが、
「手袋しててもやぶれちまうからなー・・・」と笑います。

このエツロはやがて土壁の芯となり、誰からも
見られることも評価を受けることもありませんが、
ただひたすら、丈夫で快適な家のために
来る日も来る日も編み続けました。


ほんとうに頭の下がる思いです。





屋根の工事が終わり、エツロの工事もほぼ完成です。

現在の寒気がなくなるのを待って土壁をつけていきます。
冷え込みが激しいときには土の中の水分が凍りつき、
土の耐力をなくしてしまう為、施工ができません。


自然の産物で造る家です、自然に逆らわず、ベストを尽くします





土壁の家は壁の中が土です。
本来であれば壁の中の空間を通るはずの電線が通せません。
熟練の電気屋さんが、その配線を工夫しながら、
壁以外のところへ配線していきます。
何百メートルもの電線を操りながら、生活に不便のないように
それぞれの場所に合わせて配線をしてくれています。
線を隠す場所が無いのに、線が見えない・・・、
この家の造りを熟知した職人さんだからこそ、出来る技です。



『おまけ』電気屋さん、休憩中〜〜↓






次回は土壁の施工の様子などをご紹介いたします。



 

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