現場レポート その2 【建前編】

前回のレポートの【建前の様子】をご紹介いたします。




一日半かけて基礎のうえに建物の骨組みの部分を組み上げていきます、
この作業は大工さんの経験と技術なくして行うことができません。

私たちの建てる『家工房の家』は柱も梁も、タルキに至るまで、
壁や天井の中に隠れることはありません。
常に住まい手の目に届くところにそのすべてが露出しています。

実は現代の建物において、すべての柱や梁等が露出している
「真壁構造」の家は本当に少なくなりました。







真夏の暑い日・・・・・・・・・・・・・

お天気は快晴、大工さん、レッカーさん、総勢11名で工事を行います。




朝一番、棟梁とお施主様ご家族とでお神酒でお払い・・・、
事故無く大切なおうちが建ちますように・・・。

小さなお施主様も一緒にお塩をまいてくれました、
朝早くからありがとううね(^^)



お施主様からご挨拶をいただきます。
大切な財産の担い手にしていただいた私たち、
お施主様の一言一言を大切に心に留めます。



初めの柱が立ちました。
柱は桧です。



すべての柱を手作業で立てた後、レッカー車で梁と桁を掛けます。
梁と桁は松です。



二階の柱が立ちました。



丸太をかけています。
二階に上がるといつもこの丸太が見えています。
丸太は松です。



屋根組みを作っています。
家の形がわかるようになりました。



桧のタルキがかかりました。
屋根の形がわかるようになりました。



タルキの上に野地板をはります、杉の無垢板です。



桧の皮をひき、建前の作業を終了します、
屋根の工事が始まると、この上に土をのせ瓦を葺きます。



工事が終わり、餅投げが始まりました、
お施主様が皆様そろって屋根の上にあがり数えきれないほどのお餅をなげます、
近所の方やお施主様のご友人、百人を超える人でおお賑わいでした。

最近では見かけなくなった餅投げですが、
こんなにすばらしい日本の伝統は残していくべきです。

ほんとうに感動的でした。





こうして建前の作業が終わりました。

怪我や事故も無く、無事、家の骨組みができあがりました、
この家はこの先、長きに渡り家族やその子孫を見守っていきます。

私たちはその担い手として携わらせていただきましたことに心から感謝し、
これからもこの家の繁栄を見守ってまいりたいと思います。







建前の工事風景から・・・・・・

柱と梁と桁とタルキ、美しく組まれた軸組みです。
金物は出来るだけ使わず、木と木の接続には金物ではなく込み栓を使います、
込み栓は木で作られていて構造材の木となじみ強さを増します。



野地板の施工中です。
家の外も中もこの板が見えています。






棟木が施工され家の屋台骨ができたことをお祝いする儀式、棟上式です。

建前の最後に、お施主様自ら棟木にお札を上げられました。
このお札は地鎮祭のときに宮司さんから授かったものです、
生涯、家の繁栄と家族の健康を見守っくれるでしょう。







お施主様、おめでとうございます。
本当にすばらしい心に残る二日間でした。

たくさんのお心遣いとご協力に心より感謝申し上げます。

大工さん、二日間、ありがとうございました。
この年最高の気温のなか、お疲れ様でした、
おかげさまですばらしい家が建ちました。

これからもよろしくお願いいたします。




この住宅は先月、お施主様へとお引渡しをさせていただきました。
これから始まる『家工房の家』での生活のいろいろな場面、
お話をお聞かせいただくことがとても楽しみです。



次回は土壁付けの後の工事のレポートをいたします。
家の中の細かい工事や外壁の工事などのご紹介です。
お楽しみに・・・。




まもなく完成・・・現場レポート その1

夏から始まりました新築工事、後わずかで完成お引渡しとなります。

今回から数回に分けて家造りのご紹介をさせていただきます。



現在現場は左官屋さんが壁の珪藻土を施工中です、
おって水道屋さん、電気屋さん、建具屋さん、ストーブ屋さん、庭師さん…と
これから一ヶ月の間、たくさんの職人さんが作業します。



今回は工事開始から壁のエツロかきの作業までをご紹介します。
途中、建前の工事を行うのですが、この部分は次回のページにて…。






地盤調査をします。
地盤が家を支えるだけの強度を持っているかの調査です。
幸い強靭な土地でしたので改良工事は必要ありませんでした。







地鎮祭です。
天の神様、地の神様に災いがおこらぬようご報告をし、工事期間中の
安全とご家族様の繁栄を御祈願いたします。





基礎工事です。
まずはベースと言われる基礎の一番下の部分を作ります。



次に背筋工事です。
背筋がきちんと入っているか、ここで検査があります。



検査に合格すると型枠を組んでコンクリートを打こくします。



暑い中の工事でしたので大変でした。
家を支える肝心要の工事、基礎は家と家族の生活を生涯支えてくれます。




基礎工事の間にそこから先の工事の打ち合わせをします。
毎回のことですが何時間にも及ぶので夜中になることも・・・。
この打ち合わせがいい家を作り出す準備になります。

それぞれの職人さんが精一杯現場に向かいます。





材料が現場に搬入されました。



この頃になると建前の準備も最終段階になります。
足場の施工もそのひとつです。






こうしていよいよ建前になります。

今回の現場では現代ではあまり見られなくなった『餅投げ』を
お施主様が催してくださいました。
このもようも含めて次回のこのページで
詳しくご紹介したいと思います。






建前が終わると屋根の工事と壁の工事に入っていきます。

桧の皮がひかれた屋根の上に泥を乗せ、いぶしの瓦を伏せます、
釘は使いません、職人さんが一枚一枚泥の厚みを調整して載せていきます。



屋根の上にのる泥です。

このような施工方法を泥葺きと言います。
天空からの熱を泥と瓦がさえぎるので夏でも家の中が涼しいのです。
『家工房の家』はほとんどのお施主様がエアコンを一年中使用していません。
この屋根のおかげで真夏でも涼しいからです。




醗酵してすごい匂いがします、施工して水分がなくなると匂いは消えます。





左官屋さんがエツロを施工しています。
エツロは竹をひき割った材料をわら縄で結わえたもので、壁の芯になるものです。
竹はしなやかで強靭なので数百年もの長い間土壁の中で壁全体を支えています。

姫路城の改修工事の際、660年前に施工された壁の中身が公開されました、
中の竹やわら縄は施工した当時のまま腐りもせずきれいな状態でした。

家を末永く次の世代へと受け継いでいただくため、100年以上変わらない家を
本気で造ろうと思うとき、竹で作ったエツロ、わら縄、土で作り出す荒壁は
絶対に必要です。


この作業は熟練の左官屋さんによってでしか行うことができません。
その技は何度見ても見事です。



この技を左官屋さんに習ってお施主様にも行ってもらいました。
お施主様ご家族です。







この竹のひとつひとつがお施主様の手によって結ばれたことが
とても価値のあることだと思います。
お子様や将来のお孫様に語り告がれていくことを心から願っております。


完成したエツロ。



まるで芸術作品のようです。

自然の素材だけで造られる家は職人さんたちの技術によって磨かれ
お施主様によって完成される大きな価値のある財産です。




エツロの施工完了まで、着工からおよそ一ヶ月、これから荒壁を仕上げていきます。
エツロに土とワラを練った泥を塗りつけていくのです。

断熱材を一切使用しない夏涼しく冬暖かい家は土壁(荒壁+中塗り土+仕上げ土)
によって造られます。




土壁の施工と建前の様子は次回からのレポートでご紹介いたします。
ぜひ、ご覧ください。







 


家工房の家造り・・・その4 完成です

ご自宅が完成した後に、お庭の工事をしながら残りの工事をさせていただきました。
この工事が終了すると残りは植栽の工事だけになります。

いよいよ完成が間近になりました。




庇をつけました。

お洗濯ものを突然の雨から守るためのものです、
このあとポリカーボネイトを取り付けて完成します。





家の向かい側にバイク用の車庫を造りました。
庇のポリカーボネイトの取り付けも終わり、完成です。







木々が植わると木陰が出来ます、
木によってこの角度からは家が見えにくくなるため、
次のご紹介では雰囲気がガラッと変わります。

気温が高い間は植栽することが難しいので秋の終わるごろ木を植えます、
次回のご紹介をお楽しみに・・・。


家工房の家造り・・・その3 完成まで

建前が終わり、土壁の芯、荒壁の施工が終わると、
さまざまな工事が始まり、いろいろな業者さんや職人さんが入り始めます。

壁の外側に貼ったダイライト、・・・鉱物で出来た耐震面材です。
お客様のご要望で施工させていただきました。
一般的に使われている構造用合板と違い、空気を通す面材です。
自然の産物としてとれる鉱物から作られているため、合板を使用するような
さまざまなリスクがないと考えています。

このような材料を使用する工法は『家工房の家』での初の試みです、
この家のお施主様には生活していただいたうえで大きな違いがないか、
モニターとしてさまざまなご報告をいただくことにしております。

まだ先になりますが使用感など、まとまりましたら、またこのページで
ご報告させていただきます。




電気屋さんが現場に入りました。
土壁の上にきれいに並べられた配線。
土壁の家には断熱材の家ほどの隙間がありません。
わずかなスペースにきちんと並べないと収まらないため
とても大変な仕事です。




大工さんが外壁を張っています。
ここまでくると家のイメージがほぼわかります。
杉板の横張り、日本の工法を採用した家ですがイメージは洋風です。
サッシの枠も「ホワイト」でイメージを統一しています。






階段ができました。
階段室を設けず出来るだけオープンにしてここにも風を通します。






手すりがつきました、細い丸太を採用しました、
手触りがやさしくとてもいい雰囲気です。




建前のとき見えていた丸太の梁が部屋の天井に見えます。
この写真に写っているのが屋根組みの構造材ですが、
一般的にはこの部分は天井裏と言われる部分にあり、普段見ることが出来ません。
重要な構造材です、毎日眼の届くところにあることは安心感につながります。
威風堂々としたたたずまいは住む人の心を安らかにする力があると思います。




左官屋さんが現場に入りました。
土間の石を施工しています。
ピンコロという石をひとつひとつ並べていきます、職人技です。




キッチンができました。
システムキッチンは使いません、大工さんが木で作ります。
本来のオーダーキッチンです、高さや収納の方法など、
お施主様に合わせて作ります。

実は、木は水に強く、密封したりコーティングしなければ、
家と同じように長年変わらず使い続けることが出来ます。
キッチンやLDKの中にあってもまるでインテリアのような存在感です。




クッキングヒーターの周りの壁にはモザイクタイルをはりました、
このタイルもコーティングしていない、いわば土の焼き物です。




玄関ポーチが出来ました。
雨樋も白で統一しました、和の建築が洋風になる要素です。






建具屋さんが現場に入りました。
外部のサッシ以外の建具はすべて建具屋さんの手作りです。
合板や接着剤をつかわず、昔ながらの建具を取り付けます。
家と同じように長い間使っていただくことが出来ます。




完成間際、庭士さんが入りました。
裏庭です、涼しげな垣根ができました。




玄関です。
建具屋さんの作った格子戸がついて、庭士さんの作った石のアプローチと
あわせてこの家の顔が立派に出来あがりました。







今回ご紹介したこの家はすでに二回目の夏をお迎えになっています。
現在はお庭の第二工事と自転車やバイクを置く車庫の建設中です。

この工事が終了いたしましたら、お庭を含めた全体のお写真と
お施主様の丸一年生活していただいた感想をお聞かせいただいて
掲載したいと思っています。

ぜひ、ご覧ください。


家工房の家造り・・・その2、建前

その1からの続きです。

前回ご紹介した材料を組みあげていくのが建前です。
この日、お施主様にも一日お付き合いいただき完成まで見届けていただきました、
たくさんの大工さんが柱や梁を組みあげます。




レッカー車の先には屋根の下にかかる丸太がくくられています、
これから100年以上にわたり、ご家族の暮らしを少し高いところから見守ります。




夕暮れ近く、屋根がかかりました、檜(ひのき)の樹皮をひいてあります、
数日後、屋根屋さんによってこの上に土葺き施工で瓦がのります。




工事の締めくくりです、
この家をお守りいただくお札をお施主さんの手で上げていただきました。

ご家族の生活がこの家で楽しく豊かなものになりますように・・・、
この先も完成にむけ一生懸命施工してまいります。

こうして建前の一日が終わります。






大工さんによる建前の工事が行われた後、屋根の工事に移ります。
いぶしの瓦です。
この瓦は非常に高い耐久性があり、屋根とその下の屋根組みを守ります。




屋根の下にいれる土です。
この土で太陽の熱を遮断するので二階の部屋でも、真夏の夜でも
エアコンなしで快適に生活することが出来ます。




瓦の施工が終わると土壁の工事に取りかかります。

竹で壁の芯をつくります、「エツロ」といいます。
土壁は家中の湿気をコントロールし、常に部屋の中を快適に保ちます。
湿度の高い夏は湿気を吸い、乾燥する冬に水分として部屋の中にだします。




竹はわら縄で編み、丸竹と太い「ヌキ」という材料で支えられています、
土壁の家も地震に強い家に成りうる要素のひとつです。




「エツロ」が組み上がると土をつけていきます。
垂直にたつ壁に練った壁用の土を塗りつけていくのですが、
鍛錬された職人技で均一に塗られていくさまは見事です。




ここまでくると家の外観がほぼ見えてきます。
このあとは家の中の細かい造作工事や外部の壁の工事、
電気や水道などのパイプラインの工事に移ります。

土壁がついた段階で家の中はすでに涼しく、冬であれば暖かいのです。
建築現場を見ていただく機会があればぜひ、ご体感ください。




いよいよ完成に向けての細かい工事に移ってまいります、
その模様は次回、その3にてご紹介いたします。
ぜひ、ご覧ください。


家工房の家造り・・・その1、建前まで

家工房の家造りの始まりは、数ヶ月から数年かけての
お施主様との打ち合わせになります、
住まい方や家族構成、将来の生活スタイル、皆さんの趣味など、
それぞれが一番過ごしやすく、一番その家族らしい家造りを
お施主様と一緒に模索していきます。

この間、長い方は数年間、モデルルームにお出かけいただき、
問題点や希望などさまざまな方向から図面の練り直しを行っていきます。

もちろんただ単に時間をかければよいということではなく、
もうこれ以上の家はない、・・・という状態まで、
ちゃんと図面が修正できたかどうか、
・・・ということがカギになっています。

人生に3回も家造りをしなくても、いい家は建つ、
それを現実にするためには、ほんとうに細部までお施主様と造り手とが
話が出来たがどうかがきわめて重要なのです。




今回ご紹介させていただくH-I様邸は、約一年半、
お打ち合わせを重ねてまいりました、
お打ち合わせが終了した後の着工してから完成までを
今回から3回にわたりご紹介いたします。






打ち合わせが終了し、図面が決定すると建築確認申請を提出します、
許可が下りればいよいよ現場の着工です。

着工前の地鎮祭、工事が滞りなく進みますように・・・、
お施主様の家が将来安泰で幸せいっぱいの生活が遅れますように・・・、
と天と地の神様にお願いをするものです。




地盤調査です。
計画している家がこの土地で問題なく建つかどうか、その下の地盤を調べます。




地盤調査の問題がなかったので基礎工事に入ります。
(問題があれば地盤改良などの工事をした後、基礎工事を行います)

これは基礎の背筋工事をしているところです。
背筋の状態は将来の基礎の強さを左右します、
まさに縁の下のその中の力持ちです。




基礎が完成しました。
人通行(基礎と基礎の間の空間)を利用して、基礎の中も、どの方向にも
風が抜けるよう設計してあります。
床下になるこの部分は普段意識しない場所ですが、
ここの空気がよどむと家の環境が悪くなります、通気は肝心要です。




さて、こちらは材木屋さん。
この家の建前で使用する材木を確認に来たときの写真です。

基礎の工事が終わり、コンクリートが乾くと建前の工事に移ります、
この間に材木のチェックをしています。

屋根の下を支える丸太の梁、
この丸太は住まう家族が天井を見上げると常に見えています。
これ以外の構造材もすべて見えるのですが、構造材が見えていることでの
安心感は気持ちの部分だけでなく、家の構造そのものにも関係します。
構造材が空気に触れていることで腐らずに長い間生き続けてくれるのです。




梁と桁です。
重要な構造材、松を使います。
上の写真の丸太も松です、松はねじれに強く、地震などの揺れから
家を守ってくれます。




通し柱です、檜を使います。
東濃地方でとれた檜です。
寒暖差の厳しい地方で育った木は強くしなやかです。




柱の小口(切り口)です。
すべて檜です、大工さんがつけた番付が見えます、
番付とは大工さんの設計図につけられた番号で、この番号を基準に
柱や梁などの構造材を組み上げます。
この組み上げの作業を建前といいます。




材料の手配も完了し、基礎も出来上がりました。
いよいよこの後、建前です。


建前の模様はこの次のページでご紹介します。


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